○モリリンのコメント
混合ワクチン接種のため往診に呼んでいただいたある飼い主様宅。愛護センターから引き取った1歳半になる兄弟猫2匹。猫ちゃんを引き取ってからは、ご主人と二人で飲みに行く回数が減ったというご夫妻。猫をこよなく愛していらっしゃる動物好きの素敵なご夫婦でした(結婚15年以上たつのに、夫婦二人で飲みに行けるなんて、唐沢寿明・山口智子夫妻みたいに今もって新婚ラブラブな証拠!)。
そこで目撃したこの光景↑↑↑。
1階の畳の部屋に猫のトイレが4つずら~っと並んでました。
その光景はまさしく高速道路のパーキングエリアにある巨大公衆トイレそのもの。
圧巻です!!
猫はトイレで排便した後に砂をかぶせますが、その時に砂を蹴飛ばしたついでにウ○チもトイレの外に放り出されるため、トイレの周りにはペットシーツが敷き詰められ、段ボールでお手製の塀が作られていました。フライングゲットならぬ、フライングウ○チゲット(笑)
さらに、二階の猫部屋にもトイレが2つ設置してあり、猫は2匹しかいないのに猫トイレはなんと6つ(+_+)
二階の猫部屋には、爪とぎ付きキャットツリーと三階建ての猫ケージ。もちろん1階にも猫の爪とぎがいくつも配置してあり、猫のストレス軽減のための工夫が随所に見られます。(往診というスタイルで診察させていただいていると、動物病院の中だけで診察していたらわからない飼育環境のチェックができることが大きなメリットです!)
猫の多頭飼いのお宅は多いはず。
そこで気を付けていただきたいのは猫のトイレの数。
猫が3匹以上いるお宅では、1匹は必ずストレスを感じているというデータがあります。
猫はとても神経質でトイレにはうるさい生き物です。トイレが汚れていたり、落ち着かない場所に設置してあったり、自分の気にいらない仕様のトイレだったり(猫砂の素材にもこだわりがあります)、嫌なヤツとトレイが共同だったりすると、排尿排便を我慢してしまったりトイレではない場所で用を足すようになります。さらに、膀胱炎になってしまうケースもあります。
猫のトイレの適正数は、「猫の数+1つ」と言われています。もし猫を3匹かっていたら、トイレは最低4つ必要です。このトイレ基準、なかなかクリアできないご家庭が多いのが現実です。なのに、こちらのお宅の猫トイレは「猫の数ד3”」。猫ちゃんへの深い愛情が感じられます。
もともとは奥様が猫好きで、ご主人は猫アレルギーだったそうです。でも今ではご主人の猫アレルギーはなくなり、猫との同居生活も快適に。愛は強し♥ ご主人の奥様への愛情の証?
愛の力はアレルギーをも克服する!?
(注)この愛情バロメーターはどこのご家庭にでも当てはまるというものではありません<(_ _)>